【潜水士免許】取得までと、一発合格できる勉強方法を潜水士が解説!

潜水士

ここでは潜水士免許取得までの道のりを一挙公開!申請書取得〜試験〜合格〜免許取得までの流れを分かりやすく解説します!
試験の準備から試験対策、過去の情報までしっかりと準備できる記事です。
おまけに「潜水士試験1発合格の勉強方法」や「テキスト」を紹介しています!
「受けるとなると少し不安…。」
そう思ってる方もいらっしゃると思います。
確実に1発で潜水士試験合格しましょう!

潜水士試験とは

潜水器材や空気圧縮機、手押しポンプ、ボンベを使用し、潜水の業務をする方に必須の国家資格です。

過去の問題はこちらで練習できるので是非お試しください!

潜水士は、身近なもので言うと海上保安庁の「海猿」。
海猿も潜水器材(BC:浮力調整装置)とボンベからの給気で救助活動をしていましたね!
ですので潜水士資格が必要です。

他にもたくさん潜水士の仕事があります。
きっと面白い仕事がたくさんあると思いますので、是非こちらの記事をご覧ください。

潜水士試験概要

試験対策や勉強も大事ですが、しっかりと試験の概要も確認しておきましょう。

受験資格

受験資格は特にありません。

しかし、免許証の交付は18歳以上の方だけです。

受験費用

¥8,800-

日程

各試験会場によって違います。

安全衛生技術試験協会のこちらのページを確認してください。

合格率

概ね80%前後といったところでしょうか。

令和4年度では76.5%と少し低めでした。

潜水士の試験は、大体合格するという印象がありますね。

潜水士免許取得までの流れ

①受験申請書を用意

②受験申請書作成

③申請書提出

④受験票受取り

⑤試験

⑥受験結果確認

⑦合格

⑧合格手続き

という流れになります。
1つずつ解説していきます!

①受験申請書の用意

早めに動きましょう。


自分で取りに行くか郵送で受け取ることができます。
オンライン申請はその必要がないのでこのSTEPはスキップしましょう。

自分で取りに行く

安全衛生技術試験協会本部、各安全衛生技術センター、免許試験受験申請書取扱機関で無料配布しています。

郵送受け取り

郵送で請求する場合は、次のものを協会本部又は受験を希望するセンターに申し込みます。

  • 免許試験受験申請書(受験する試験の種類) 〇部(必要部数)、連絡先(昼間連絡がとれる電話番号)を記載したメモ
  • 返信用料金分の切手を貼った宛先明記の返信用封筒(角型2号封筒 縦34cm、横24cmの大きさ)
部 数1部2部3~4部5~9部10部以上
郵送料210円250円390円580円
令和2年9月1日現在
引用元:https://www.exam.or.jp/exmn/H_seikyu.htm

※10部位以上の申請の場合は協会本部か各センターに問い合わせるそうです。

出張特別試験を希望する場合は、希望する地区名と必要部数もメモ書に明記し、その地区を管轄するセンターへ申し込みます。

②申請書作成

受験申請書と一緒にある案内の通りに作成していきましょう。
主に郵送の場合、準備するものは、

  1. 受験申請書
  2. 受験料 (振込)
  3. 本人確認証明書の写し
  4. 証明写真(30×24mm)(貼り付け)
  5. 送付用封筒

③申請書提出

出願方法によって多少変わりますのでしっかり確認しておきましょう。

第1希望日の試験人数が溢れると第2希望日になってしまうそうなので、早めが良いかと思います。

オンライン申請

オンライン申請は必要な書類、顔写真、試験手数料支払いまでをオンラインで完結できそうです。

  • 受験申請書の取寄せ不要
  • コンビニ払い、クレジットカードで支払い可能
  • 振込手数料なし
  • 顔写真をアップロードで申請できる   等々

申請が楽で安いのでおすすめです。

公益財団法人 安全衛生技術試験協会の受験申請システムをご覧ください。

郵送の場合

第1希望受験日の2ヶ月前〜14日前までに消印有効で郵送。

センター窓口に直接持参する場合

第1希望受験日の2ヶ月前〜2日前まで。
センターの休業日は受付されていません。
(土・日・祝日、12月29日〜1月3日、5月1日は休業)

④受験票受取り

郵送で届きます。

センターで受験の場合、申請書郵送後10日過ぎても受験票が届かない時は、自分が希望した試験日(第1or第2希望日の早い方)の2日前までにセンターに連絡します。

出張特別試験の場合、案内に記載されている日までに受験票が届かない時は、試験日の3日前までにセンターに連絡します。

⑤試験

試験開始時間に遅れず、体調をしっかり整えて挑みましょう。

試験時間が4時間と長いので食事をとるタイミングも考えていきましょう。

会場で注意すること

試験15分前から試験についての説明がありました。
少し早めに会場入りするのが良いと思います。

また、会場では試験に合格した時用の免許申請書が置いてありましたので、必ず持って帰りましょう。
(各会場で違う場合がありますので、会場で確認をお願いします。)

当日必ず準備するもの

  • 受験票
  • 電卓(関数式は×)
  • HB or Bの鉛筆かシャープペンシル
  • 消しゴム

当日あるといいもの

  • 軽食
  • 飲み物
  • 勉強道具

⑥⑦結果確認・合格発表

1週間後に安全衛生技術試験協会のHPから確認出来ます。

その後、免許試験合格通知が届きます。
その合格通知に「合格後の免許申請」の方法が記載されていますので、その方法に従って手続きしましょう。

⑧合格手続き

免許合格通知書を受け取ったら、試験会場で持って帰ってきた「免許申請書」に必要事項を記入、貼付。免許試験合格通知書と必要書類を東京労働局免許証発行センターに申請します。

必要なものは

  • 免許申請書
  • 証明写真(30×24mm)(申請書に貼り付け)
  • 合格通知原本
  • 免許証送付用(返信用)封筒
  • 郵送料+簡易書留料金の切手(貼り付け)
  • 1500円の収入印紙

収入印紙は私の時の値段ですので、案内をもう一度確認してください!

試験内容

潜水士試験は実技は無し。筆記のみとなります。

科目は大きく分けて4種類で各10問出題されます。
試験時間は4時間(休憩なし)で各科目ごとに時間は分けず、通しで実施されます。

潜水業務

  • 潜水業務の概要:潜水の歴史や業務について
  • 潜水物理学:圧力、温度、気体体積・分圧・溶解の関係性や浮力、水中の音や光、熱の伝播等について
  • 潜水の種類:減圧法やスクーバ、全面マスク、ヘルメット、混合ガス、飽和潜水等の概要について
  • 潜水業務の計画と管理:潜水作業計画の作成、管理について
  • 潜水業務の危険性と事故発生時の措置:危険水域や環境、潜水事故の予防法、緊急連絡体制について

主にこれらの内容から出題されます。

この中でも難しい所といえば「潜水物理学」
ここでは数字が多く使われ、分数、公式等、苦手だという方は要注意。
簡単ではありますが、数学的要素があるので「〜の法則」とか「〜の定理」というのが苦手だという方は重点的に勉強して覚えましょう。

送気・潜降及び浮上

  • 潜水業務に必要な給気と送気:各空気、ガスの給気と送気について
  • 潜行と浮上:各潜水方法での潜行と浮上の注意点等について
  • 適正な浮上速度:減圧症にならないための浮上について
  • 潜水状況への対応:高所や様々な場所での潜水の注意点や緊急時の対応や再圧質について

これらの中では、「潜水業務に必要な給気と送気」の内容で「給気可能時間の算出」や「給気量の計算」等の数字問題が少し手こずるかもしれません。
「コンプレッサーの送気系統」も結構覚えにくい部分です。

高気圧障害

  • 人体の解剖・生理
  • 潜水によって起こる障害、対策
  • 潜水者の健康管理
  • 救急措置

潜水するにあたっての人体への影響やそれを軽減させるための対策等の分野です。
新しく学ぶワードもありますが大部分は暗記モノで比較的難易度は高くないところ。
だからこそ確実に、点取り分野として勉強していきましょう。

関係法令

  • 潜水に関わる各法令

この分野も暗記モノがほとんど。
「健康診断は〜ヶ月に〜回」とか「潜水する時には〜を持っていかなければならない」とか意外と覚えにくい暗記モノというイメージ。
法令ということもあって、好きな方も少ない分野なのかなと思います。

免除される科目

なし。

「この方法で合格した!」勉強の仕方

潜水士試験の情報って他の試験に比べて少ないと思います。

その中で1発合格するためにした勉強の流れはこちら

  1. テキストを購入。
  2. 要点を絞る。【最重要】
  3. 要点をざっと読んでチェックしておく。
  4. 初めて見た、知ったものを覚える。
  5. とにかく何回も読む。【重要】
  6. 苦手なところだけ勉強する。
  7. 試験前は全てのジャンルの問題を解き、総復習。

人によってやり方はありますが、私はこれで合格しました。
詳しく解説していきます。

1.テキストの購入

私が購入したのはこちらだけ。
これ1冊で合格しました!

2.要点を絞る

これが最重要と言えます。

潜水士テキストを全部覚えようと思っても覚えきるのには時間が必要です。
短期間で効率よく合格しようとする人はこれが出来ていないと落ちます。

「要点を絞る」とは主に過去に多く出題される傾向をしっかり理解すること。

潜水士試験は過去に出題された問題と類似した問題が出され続けている傾向にあります。

それを今まとめていますので少々お待ちくださいね。

3.要点をざっと読んでチェックしておく

覚える必要はありません。

流し読みでざっと読んで、「こういった言葉が使われるんだ…」とか、「こういう計算方法があるんだ」といのが分かればOK。
そこに付箋や蛍光ペンで印をしておきましょう。

※潜水用語集を別記事でまとめていますので、乞うご期待ください!

4.初めて見た、知ったものを覚える

3の過程でチェックしたものを覚えていきましょう。

潜水士試験は結構、暗記モノも多いです。
自分なりのやり方で覚えていきましょう。

5.とにかく何回も読む

赤のシートや緑のシート+ペンを使用してテキストを問題集方式にしてやるのもよし、自分で問題を作ってもよし。
自分の覚えやすい方法で覚えます。

ここで自分の苦手分野を浮き彫りにしていく作業が大切になってきます。

読んでいるといつも覚えられてないな…と思うことが必ず出てきます。
そこもチェックしておきましょう!

6.苦手なところだけ勉強する

先ほどの作業で浮き彫りになった場所を再度勉強し直してみてください。

きっと苦手なところは何度やってもつまづく場所。
試験でもつまづく可能性大なので、しっかり自分の中に身につけていきましょう。

7.試験前は全てのジャンルの問題を解き、総復習。

試験直前まで勉強をやめないでおきましょう。
ですので、試験会場にはテキストを持っていくことをオススメします
割と会場でも勉強できる環境でした(千葉県会場)。

先ほども記載した通り、暗記モノが多い試験ですので、数秒前までにみていたところが出題されればラッキー。
その1問で合格できるかもしれません。

最後まで勉強をしていきましょう。

潜水士試験経験者の声

80%の合格率とはいえ、落ちる人も実際に見てきています。

それぞれの人の感想を聞いてきました。

一発合格者

試験勉強時間は3ヶ月前から。
潜水について無知だったので「こんな言葉があるんだ〜」くらいで始めました。
2ヶ月前くらいから少しずつ言葉の意味や計算、関係法令の内容を少しずつ覚え始めました。
そして1ヶ月前から問題を解きまくりました。

感覚としては1ヶ月前から本腰をいれて勉強したなという感じです。
覚えるというより、問題に慣れるのが大事でした。
問題を解いていると、内容が重なる問題がちょこちょこ出てきて、そこを重点的に勉強したという感じです。

試験当日はかなり余裕を持って取り組めました。
時間にも余裕があったので、試験問題を2〜3周しました。
自信がないのは1問。他は合ってるだろうという感覚です。

80%程度の合格率で高めですが、勉強せずに受験したら確実に落ちるなという感覚がありました。
というのは、「今まで聞いたことがない言葉」や「昔学生時代にやったけど覚えてない」というものが多く出てきました。

2回目で合格

1度目の試験(落ちた時)はちょっとナメてかかりました。
80%の合格率と周りに落ちている人がいなかったので…。
やっていない訳ではないけど、勉強も今思えば少なかったです。
少ないというより、要点を抑えきれていなかったと思います。
分厚いテキストの中で、全て覚えるのは無理で、要点を絞っていかないといけない。
それをしっかりやらなかったのが失敗です。

しかし、受けるときはそんな心配はしてなかったです。

いざ試験が始まってみると、「関係法令」が…。
他もできていないから落ちたのでしょうけど。
分からない訳ではないのですが、「あれ、こっちだっけ…?」みたいな感じで、常に2択で迷って間違った方を選んで落ちたのかなという印象です。

2回目の試験はそこが弱いとわかっていたので、重点的に覚えていきました。

私が言えるのは、覚えるべきものは「要点を絞り、しっかり」覚えることです。

最後まで読んでくださったお礼に…

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ぜひ、こちらから確認してみてください!

スマホのトップに保存しておくとスキマ時間に勉強できて便利ですよ!

まとめ

「潜水士試験は簡単」という情報はありますが、実際に落ちている人もいます。
簡単とはいえ、勉強してなければ落ちるのでしっかり勉強していきましょう。
人それぞれ勉強方法は違うと思いますが「過去問題はやりこんで損はない」です。

それでは、みなさん潜水士試験頑張ってください!

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